介護転職は30代以降の未経験者でも大丈夫!【実態調査より】

アイキャッチ 介護転職 30代以降の無資格・未経験
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この記事は介護の仕事に興味があり「介護の現場で働いてみたいけど、年齢的にどうなんだろう? 自分にできるだろうか?」と思っている30代、40代、50代の方向けに

30代以降でも介護職に転職できるのか?
無資格・未経験でも働けるのか?

という疑問について、お答えしてみたいと思います。

結論を先に言ってしまうと、全然働けます!
現在の介護労働者を年齢別に見ると、30代~50代が一番多く、約6割の方は他業種からの未経験者で転職してきています。
その辺について、介護職員を対象にしたアンケート調査の結果を交えて詳しくお話ししてみたいと思います。

【簡単な自己紹介】
このブログを運営している私、magoについて簡単な自己紹介させて頂きますと、祖母の在宅介護を10年以上やっている30代の男性です。
自身の経験から、在宅介護ビギナーの方向けに情報発信したくブログを運営しています。
僕のおばあちゃんもデイサービス、デイケア、ショートステイ(短期宿泊)を9年間利用していて、僕自身も送迎時には施設の方とお話しをしたり、時々施設に行ったりもしていたので、そんな中で感じたことを踏まえながらお話しさせて貰いたいと思います。

目次

介護労働実態調査とは

このページでは介護労働安定センターというところが毎年実施ている、介護労働実態調査の結果を参考にしております。
介護労働実態調査とは、簡単に言うと介護職員を対象にしたアンケート調査みたいなものです。
介護サービスに関わる、施設介護職員や訪問介護職員、理学療法士や作業療法士、ケアマネ、看護師などが対象になっており、介護職員の給与、日々不安に感じていること、退職理由など多岐にわたり、客観的に介護業界の現状を見ることができるものとなっています。

このページでは令和2年度分の介護労働実態調査の結果と、一部過去のデータを引用しております。

調査結果は誰でも見れますので、リンクを貼っておきます。

【公益財団法人介護労働安定センター 介護労働実態調査】
http://www.kaigo-center.or.jp/

介護転職は30代~50代でも大丈夫です!

「介護の現場で働いてみたいけど、年齢的にどうなんだろう?」と考えている方も多いかと思います。
施設側の気持ちを代弁すると「ぜひ来てほしい!」といったところでしょう。
実は介護業界では人手不足気味で、さらに今後は団塊の世代の利用が増えると予測されるため、少しでも多く人材を確保したい状況なのです。
また介護の業界ではわりと多様な人が働いている業種とも言えます。

軽い障害があったり、メンタルの病気がある人もいる

僕の知る限りでは、軽い障害があったり、ちょっとメンタルの病気等があっても介護の仕事をされている方もいます。
業務内容的に、そういった事情と折り合いが付きやすいというのもあると思います。
また、他業種でバリバリ働いていた人が定年退職してから(60代後半で)介護の世界で働き始めたという人もいます。
身体的、もしくはメンタル的に事情がある方や、ある程度高齢であっても働ける業種だと思います。

30代~50代でも遅くないという理由

平成28年の調査結果からの引用になりますが、介護労働者の採用状況について、新卒での採用は6.8%に対し、中途採用は84.7%となっており、圧倒的に転職で入ってきている人の方が多いのです。(無回答があるため足しても100%にならない)
つまり介護系の学校を卒業してそのまま介護の現場で働いている人の割合は6.8%と意外と少ないんですね。

続いて、現在介護の現場で働いている人を年齢別に見ると、40代が一番多く24.1%、次に多いのが50代で23%、その次に多いのが30代で16.3%となっています。

年代年代がしめる割合
20歳未満0.3%
20代7.3%
30代16.3%
40代24.1%
50代23%
60代17.4%
70代5%
無回答6.6%
介護事業所で介護労働に従事する者の年齢割合 88,047人数(施設介護、訪問介護、正規、非正規の総数)

介護の現場では30代~50代の職員が多く、そのほとんどが転職で入ってきているということです。
このことから、30代~50代でも転職可能な業界だと言えるでしょう。

なぜ30代以降の職員が多いのか

その理由の一つとして、介護保険制度ブームの影響があると思います。
平成12年(2000年)に介護保険制度が始まりました。
この制度始まったことで「介護の仕事は一生できる仕事」と言われ一気に介護業界に雇用が流れたのです。
市場が開拓されたのは大きいですが、これはあくまで理由の一つです。

一番の理由は「やりがい」だと思います。
やりがいを求めて介護業界に人がくるというと少し大げさですが、介護業務は大変なことも多いなか、利用者さんの生活を支えているという「やりがい」につながります。
30代以降の方で「やりがいのある仕事」を探して介護の世界に入ってくる人が多いのではないかと想像しております。

「やる気」と「やりがい」が重要視される

調査結果には「現在の仕事の満足度」についての質問があり、1番満足度が高いのは「仕事の内容・やりがい」なのです。
介護業界で働いている人達は「やりがい」を感じながら働いている人が多いのです。
介護の仕事を続ける上で「やりがい」はモチベーションの維持にとても重要な要素ですし、おそらく就職するときの動機としても採用ポイントになると思われます。
当然ですが面接のときに「なんとなく初めてみたかった」というのは、あまりよろしくないです。
年齢も幅広く採用しており、未経験、無資格でも働けるものの、はやりモチベーションがある新人さんに来て欲しいと思います。

ちなみに調査結果の「現在の仕事の満足度」の質問で、2番目に満足度が高かったのは「職場の人間関係、コミュニケーション」、3番目が「職場の環境」でした。
これらも「やりがい」につながる要素だと思います。

介護の仕事を始めるのに無資格・未経験でも大丈夫です

施設介護の仕事は無資格、未経験の状態からでも始めることができます。
無資格だと例えば医療的な内容を含むケアには関われないですが、そういった業務は有資格者が行ってくれるはずです。(訪問介護も無資格ではできません)
介護福祉士など介護関係の資格には受験の条件に「**年以上実務経験が必要」などというものも多くあり、実務経験を重要視している傾向があります。
これは現場で働きながらスキルアップしてくださいという暗示だと思います。
もし就職前に資格を取るのであれば、「介護職員初任者研修」という資格をとるのが良いと思います。
それについては後ほど解説しますね。

福祉系の学校で資格を取得する場合、実務が免除になったりするので資格の習得に有利ですが、他業種から就職する場合は、無資格で現場で入り実務をこなしながら、合わせて資格を取得するような流れになると思います。
もちろんこれは待遇改善などを望んでいる場合ですので、無資格のまま働いている方もいると思います。

介護転職してくる人の約6割は未経験

介護業界に転職してくる人の約6割の方は、未経験で介護の世界に転職してきています。平成29年の調査結果から引用すると、介護労働者の85.6%が「前職あり」と回答していて、そのうちの60.4%が「介護・福祉・医療関係以外の仕事」から転職してきています。
この結果からは資格の有無はわかりませんが、未経験で介護の世界に飛び込んでくる人が半分以上いるということが分かります。

僕の知る限りでも、IT系から介護転職したり、車の整備士から介護転職したという人を知っています。
介護の仕事に前職にはない魅力を感じたのでしょうね。

教育には手が回らないようなので予習はした方がいいかも

先ほど、無資格、未経験でも始められ、年齢や身体的な問題があってもわりと働きやすいと書きました。
非常に門戸が広い一方で「採用時新人研修が受けられなかった」という回答が全体の約半数(49%)ありました。
採用時新人研修では、基本的な介護技術、ビジネスマナー、転倒による骨折や誤嚥による肺炎などのリスクマネジメントについて学びます。
業務が多忙で、なかなかじっくり教えることが難しいのかもしれません。
この調査結果については施設側でも承知しており、雇用管理改善の取り組みなどが行われているので、少しずつ改善してきているとは思います。
これは個人的な意見ですが、施設側も無資格、未経験で職員を受け入れている以上、
新人の教育やスキルアップをする機会を用意するのは当然だと思います。

ですが、まったく経験も知識もない状態で飛び込むのは心配だというのであれば、ある程度予習しておくのも良いかもしれません。
ざっくりでよければ、こういった書籍で。

もうちょっとスキルを持っておきたいのであれば、一番簡単な資格を取得してみるのも良いかも知れません。

一番最初に目指す資格は介護職員初任者研修

介護関係の資格の中でも、受験資格に実務経験が必要なく、わりと取りやすいのが「介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)」です。
もし就職前に資格を取るのであれば、この資格の取得を目指すのが良いと思います。
この資格を取得できていれば、一般的な業務はこなせると思いますし、ある程度即戦力となるでしょう。

資格をとりながら就職

介護求人サイトかいご畑では、「キャリアアップ応援制度」というものがあり、働きながら介護の資格を取得することができます。
また、0円で受講できる講座もあります(入職時研修もあります!)ので、すぐに仕事も始めたいし資格も取りたいと考えているのであれば、利用してみてはいかがでしょうか。


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働きながら資格をとるのはなかなか大変なことだと思いますが、
この制度を利用した方のコメントに「シフトもうまく調整してもらったので、キャリアアップ応援制度を利用して実務者研修をスタート」というものがありました。
派遣会社が資格取得の支援をしているので、シフトも調整できるだと思います。
正社員、パート、派遣など雇用形態も選べるのもありがたいですね。

介護の仕事は無資格・未経験でも始めることができますので、まずは無資格で初めてみて、本格的に続けたいのであれば、資格取得にチャレンジしてみるのもいいと思います。

最後に

介護の仕事は身体的、精神的に事情のある人でも働けますし、雇用年齢に広く、30代以降でも全然働ける業種です。
やる気があり、勤務態度が真面目で利用者さんに丁寧な接し方ができるのであれば、年齢やスキルを問わない業種ですので、ぜひ一歩踏み出してみてください。
このページの情報が、介護転職をしようと考えている人のお役に立ててれば幸いです。

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この記事を書いた人

1982年生まれ。 おばあちゃんに可愛がられて育つ。
脳梗塞で介護度5になってしまったおばあちゃんの介護を通して、感じたことを発信しています。

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