訪問カットを利用してみてわかったこと!【体験談】

訪問カット アイキャッチ
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在宅介護をしていると、意外と困るのが要介護者のヘアカットの問題なんですよね。
家族が上手にカットしてあげられればいいのですが、なかなかそう器用な方ばかりではないと思いますので、やはりプロの方に切って頂きたい。
しかし、高齢で外出がままならない、または認知症がありじっと座っていられなくなると、どうやって髪の毛を切って貰ったらいいか悩むと思います。
今回は在宅介護でプロの方に髪の毛を切ってもらう方法や注意点についてご紹介してみたいと思います。

目次

プロの訪問美容師に依頼しよう

我が家では、介護度が軽いうち(介護度3)は美容院に行っておりましたが、
介護度5になり状態が悪くなると、普通の美容院では対応が難しいと思い、外で切って貰うことを諦めかけていました。

そういった悩みを当時のケアマネージャーさんに相談したところ、
ケアマネージャーさんの知り合いの美容師さんが訪問カットをされている方で、
数日後に来てくださるということになりました。
意外にもケアマネ―ジャーさんに相談することで解決してしまうのでした。
ケアマネージャーさんの守備範囲の広さには驚きました。
その美容師さんには、それ以降ずっとお世話になっております。

訪問してくれる美容師ってどんな人?

我が家に来てくださるのは、個人で美容院を経営されている方ですが、
高齢者向け施設などに行って、入所者さんの髪の毛をカットされたりもしている方です。
人当たりがよく、我々家族も癒されております。

カット時間は?

カット時間はおよそ20~30分程度です。
我が家では、おばあちゃんの体調によって、カット時間を短くしたりしてくれます。
認知症や高齢者の方を専門にカットされている美容師さんですと、
体調や状態に配慮してくださるので、安心してお任せできます。

どんな体勢でカットするの?

車椅子に座った状態でカットして貰っています。
眠かったり、体調があまりよくない時でも、それなりにカットしてくださいます
ぐで~んとうなだれてるような体制でもカットしてくれます。
そういったお客さんは美容師さん的には凄く大変だと思いますが、
カットの技術に加え、介護福祉への理解がある方ならではの対応力です!

準備するもの

こちらで準備する物については、美容師さんに確認するのが良いと思いますが、
我が家の場合では床に敷くブルーシートだけ用意しています。
他は全部、美容師さんが持ってきてくれます。
ドライヤーを使うのでコンセントはあった方が良いです。

気を付けること

介護している部屋でカットする場合は良いのですが、
もし別室でカットして貰うのであれば、室温なども事前に調節してあげてください。
急に寒い部屋や暑い部屋へ移動して体調に障るといけないので、気を付けてあげてくださいね。

料金はいくら?

うちの来てくださっている美容師さんの場合は2,000円です。(破格!!)
正直、一般的なカット料金+出張費をとって頂いても構わないのですが、
恐縮してしまう程のお値段です。

さらに申請すれば市からの補助で、訪問カットの無料チケットが貰えます。
ありがたい!
無料でカットしてくれるチケットについては、市区町村で取り組みが違くかも知れませんので、
ケアマネージャーさんに相談してみてください。

ネットで出張カットをされている美容師さんを調べてみると、
カット料金に差があり、施設向けの料金と、自宅向けの料金が別になっている美容院もありました。

福祉理美容士という資格

NPO法人日本理美容福祉協会が証明する理容師・美容師向けの民間資格です。
この資格は、すでに理美容師免許を持っている方が、医療や介護の現場で理美容業務を行うための技術力を保証する資格のようです。
認知症や麻痺などがあり、特別なケアが必要な患者さんへの対応など学べるのかと思います。

我が家に来てくださる美容師さんが 福祉理美容士の資格を持っているかはわかりませんが、
すでに理美容師をやっていらっしゃる方で、福祉の現場でもカットの仕事をしたいという方は、
こういった資格を取ってみるのもいいのかも知れませんね。

まとめ

在宅介護をしていると、いずれヘアカット問題に直面することになると思います。
我が家でもおばあちゃんのカットについて悩んでいたので、今回記事にしてみることにしました。
在宅介護をされている方のお悩みが少しでも解決することを願っています。

高齢者向けの訪問カットの場合、カットの技術に加え、介護福祉への理解度や経験値がとても重要になってきます。
座っていられない、じっとしていられない、麻痺があるなど、健常者への対応とは明らかに違う技術が求められます。

福祉理美容士の資格を持っている理美容師か、ケアマネージャーや利用している施設の方に相談し、良さそうな方を紹介して頂くのが良いかも知れませんね。

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この記事を書いた人

1982年生まれ。 おばあちゃんに可愛がられて育つ。
脳梗塞で介護度5になってしまったおばあちゃんの介護を通して、感じたことを発信しています。

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