太りたい高齢者必見! カロリーメイトゼリーで体重アップ計画

アイキャッチ カロリーメイトゼリー
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「高齢になり食が細くなった」「嚥下障害から食事量が減ってしまった」など、介護をしていると食べることに関する悩みを持っている家族も多いかと思います。

高齢者の場合、体重低下が命に関わることは直感的にわかると思いますが、
栄養状態が悪くなることで、風邪をひきやすくなったり、肺炎になりやすくなったり、回復に時間がかかったり、脱水になりやすかったり、褥瘡(床ずれ)が起きやすくなったりと、色んな症状が併発しやすくなりってしまいます。
なにより介護している家族の心が辛いですよね。

そんな状態を少しでも改善できるのが栄養補助食品です。
その中でも僕がおすすめしたいのは、カロリーメイトゼリーです。
うちのおばあちゃんは嚥下障害がでるようになり、食べることに苦労するようになってからは徐々に痩せてしまいました。
そんなとき色々調べて辿り着いたのが、当時発売したばかりのカロリーメイトゼリーです
カロリーメイトを飲み始めて、徐々に体重が増えてきたので、その経緯とお勧めする理由についてまとめてみました。

目次

どのくらい体重が増えたのか

カロリーメイトゼリーを始めて、徐々に体重が回復してきたので、その推移を書き出してみるとこんな感じです。

2015年10月 48.8kg
  まだ常食。このあと2回目の脳梗塞をし嚥下障害になる

2016年10月 38.9kg
  カロリーメイトゼリー開始

2017年10月 39.5kg
  カロリーメイトゼリーを開始して1年で体重少し増える

2018年10月 44.0kg
  カロリーメイトゼリーを開始してから約5kg増加

カロリーメイトゼリーを始めて1年後に0.5kg増、2年後には5kg増加しました
2018年の時点で、おばあちゃんの年齢は94歳です。
2回の脳梗塞を発症し、右麻痺、失語、認知症、嚥下障害(ミキサー食、とろみあり)で介護度5の状態でも体重は増えるということになります。

今では毎日飲んでいるくらい必須アイテムになっています。
先ほどアマゾンの注文履歴から計算したところ6年間で1272本飲んでいました。
そのくらいお世話になっています。

どのくらいの量を毎日飲めばいいのか

うちのおばあちゃんの場合はだいたい一日1個飲み続けました
体調によっては1日1個は飲めなかったりしますが、様子を見ながら食後に「デザートだよ」と言って食べて貰ったり、食事が取れないくらい落ち込んでいるときも、カロリーメイトだけ食べて寝ることもありました。
そんな感じに飲み続けて2年で5kg増えました。

メーカーでは一日の摂取量についてどのように表示しているのか調べてみたのですが、
公式サイトでは一日の摂取目安についての記述は見つけられませんでした

ただ、商品の説明に

ビタミンは1日に必要な量の約半分※!
※1日に必要な量は「栄養素等表示基準値」をもとにしています。

https://www.otsuka.co.jp/cmt/product/jelly/ より

という記述がありましたので、ビタミンに関しては2個飲めば補えるということになります。
では一日の必要カロリー量を補うには何個飲めばいいのかについてお話ししてみたいと思います。
その前に簡単なカロリーメイトゼリーの商品紹介をしますね。
もしカロリーメイトゼリーについてすでに知っている方は「カロリーメイトゼリーに含まれるカロリー量」まで飛ばして頂いて大丈夫です。

ゼリータイプはカロリーメイトの新しい種類

カロリーメイトは皆さんよくご存じの、忙しい若者が食事の代わりに食べる(飲む?)非常食のようなものですが、いくつかのタイプが発売されています。

現在ではクッキータイプ、ジュースタイプ、ゼリータイプの3種類があります。
今回ご紹介するのは「ゼリータイプ」です。
2016年から発売になったゼリータイプは、まだまだ知らない人もいるかも知れませんが介護食の救世主なのです!
その理由ですが、高齢や病気によって嚥下機能が衰えてきても、ゼリータイプであればあまりむせずに食べられる高カロリー食だからです!

味のバリエーションは3種類

カロリーメイトゼリーの味は、アップル味、グレープフルーツ味、フルーティミルク味の3種類あります。
おすすめはアップル味ですが、同じ味ばかり食べていると飽きてしまうので、時々違う味を楽しんでみるのも良いと思いますよ♪

カロリーメイトゼリーに含まれるカロリー量

カロリーメイトゼリーには100gあたり約100kcal含まれています。
正確には1袋(215g)200kcalです。
おかゆのカロリーは100gで71kcalです。
カロリーメイトゼリーは、おかゆよりも約30%カロリーが多いことになります。
他にもビタミンやたんぱく質なども含まれているため、お粥と併用するのが効果的な利用法だと思います。

高齢者が一日で必要とするカロリーの目安

日本医師会のサイトで調べてみたところ70歳以上の高齢者の1日に必要なカロリーは

高齢者に必要な1日のカロリー

  • 男性で1870 Kcal
  • 女性で1479 Kcal

とのことでした。
運動レベルなども考慮されていますが、寝たきりであれば必要なカロリーはもっと少なくなると思います。
うちのおばあちゃんの場合、普段は寝ていて、食事のときはベッドサイドに座る、トイレにも座るという程度の運動レベルなのですが、1日1000kcalくらいで少しずつ体重増加しました
この時は介護食+カロリーメイト1個という食事構成です。

もしこの必要カロリーをカロリーメイトゼリーだけで補うとなると、一日7本~9本飲む必要があります。
カロリー的にはそのくらい飲む必要があるのですが、前述した通り2本で一日に必要なビタミンは補えるとのことなので、そんなに飲んで逆に健康を害さないかちょっと心配になります。
一日の摂取上限についてはメーカーに聞いてみないとわからないですが、一日2本くらいは大丈夫だと思います。
摂取目安についてはっきりとした答えが出せませんが、まずは日々の食事にカロリーメイトゼリーを1本追加するところから初めてみてはいかがでしょうか。
それだけで1日200kcalプラスになります。
もし疾患などがある場合は主治医に相談してみてくださいね。

ここからはゼリーの中身や、おすすめする理由について具体的にお話ししてみたいと思います。

↓普段の食事でカロリーを増やしたいのであれば、MCTオイルも併せて使うと良いですよ

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食感はクラッシュしたゼリー

カロリーメイトゼリー 中身
カロリーメイトゼリー 中身拡大

カロリーメイトゼリーは商品名からもわかるようにゼリー状で、食感はクラッシュしたゼリーのような感じです
エンシュアやクリミールはトロリとした液体ですが、カロリーメイトゼリーはゼリー状のため食感が全く違います。
ドロドロではなくプルプルなので、嚥下障害があっても飲み込みやすく、さっぱりとした後味で続けやすいです。
我が家ではお皿にゼリーをだして、スプーンで食べています。 色も綺麗な黄色です!
うちのおばあちゃんは、この形態が一番食べやすいらしく、カロリーメイトゼリーでむせることはほぼありません。(個人差はあると思います)

カロリーメイトゼリーの長所はカロリー量だけではない

現在では他のメーカーからさらに高カロリーな商品が発売されています。
エンシュアのように飲むタイプだったり、ババロアのようなタイプのものです。

こういったタイプも悪くはないのですが、
僕が両方使ってみた感想では、ゼリー状という飲みやすさと、アルミパウチの使いやすさでカロリーメイトの方が優位にあると思います。
アルミパウチの良さについてもお話ししましょう。

アルミパウチだから続けられる

カロリーメイトゼリーはキャップ付きアルミパウチのため、必要な量だけ使えるのが優れています
紙パックの栄養補助食品では、飲みかけで保存するのが少し面倒です。
この「少し面倒」は厄介な感情で、「開封したら飲み切らなきゃ」とか「今日は一本飲めなさそうだからやめておこうかな」という気持ちに繋がってしまい、結果として食べる機会を減らしてしまうのです。

食べられそうな量をお皿に出して、スプーンで食べれば容器に唾液がつくことはなく衛生的ですし、ギリギリまでゼリーを押し出して蓋をすれば、ほぼ空気も入りません
こういったことができるのもアルミパウチならではです。
湯せんで温めたり冷蔵庫で冷やしたりもできます。

捨てる時も、使い切ったらゴミ箱にポイッと捨てるだけなので扱いやすいです。
(ゴミの分別は市区町村のルールに従ってください)
エンシュアは缶なので、洗って缶のごみに出さなくてはなりませんし、一か月分の空き缶を捨てるのも結構大変です。

こういった使いやすさもカロリーメイトゼリーの良い所なのです。

介護仲間におすすめしてみたところ

冒頭で、うちのうちのおばあちゃんの体重が増えたと書きましたが、
ツイッターの介護仲間の方にカロリーメイトゼリーおすすめしたところ、介護をされているお母様の体重が半年で5kgも増えたという方もいました。
さすがに5kgは驚きましたが、念のため主治医に聞いたところ問題ないとのことだったようです。
カロリーメイトだけの力ではないかも知れないですが、少なからず体重増加に貢献したと思います。

ただ、個人差があるので誰にも同様の効果があるとは言えませんが、もしこういった栄養補助食品を使ったことがないのであれば、一度試してみると良いかも知れません。
半年で5kgは無理でも2kgくらい増えると良いですね!

まとめ

カロリーメイトゼリーの魅力についてお話ししてみましたがいかがだったでしょうか。
嚥下の障害が出てくるとどうしても、食べる量が減ってしまい、カロリーだけではなく栄養のバランスも悪くなってしまいます。
そんなとき手軽にカロリーと栄養を補給できるカロリーメイトゼリーは介護の救世主だと思っています。
日々の食事にカロリーメイトゼリーをプラスして、体重アップに役立ててみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人

1982年生まれ。 おばあちゃんに可愛がられて育つ。
脳梗塞で介護度5になってしまったおばあちゃんの介護を通して、感じたことを発信しています。

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