介護現場では便による汚れ防止として、新聞を敷いたり、タオルを敷いたり、もしくはディスポシーツ(吸水シーツ)やペットシーツを敷いて対応していると思います。
これに加え、我が家では「養生シート」と「マスカーテープ」というものを使っているので、ご紹介してみたいと思います。
養生シートやマスカーテープってどんな物なのか
養生シートやマスカーテープは本来、塗装をするときに使う道具です。
外壁を塗装する際、窓などペンキがつくと困るところをあらかじめシートで覆ってから塗装します。
その時に使うシートが養生シートやマスカーテープです。
どちらも吸水性はないですが、防水性とランニングコストの安さが特徴です。
塗装ではペンキを塗らないところを覆って保護することを「養生」や「マスキング」と言います。
養生シートの「養生」はそこからきています。
養生シートとマスカーテープを使うときの注意点
養生シートとマスカーテープは凄く便利な道具ですが、注意点もあります。
▼養生シートを使うときの注意点▼
養生シートもマスカーテープも表面がツルツルしているため、
上に乗ると滑って転びやすいです。
また足に引っかかって転ぶこともありますので、
床に敷いて使う場合は十分に気を付けてください。
それと養生シートもマスカーテープは使い捨てです。
汚れたシートは燃やせるゴミで捨ててください。
工事現場でも養生シートで滑って転ぶ人がいますので、十分に気を付けてくださいね。
では写真を見ながら使い方を解説します。
養生シート
見た目は薄いビニールシートです。
材質がポリエチレンなので、ポリシートと呼んだりもします。
ポリ袋と同じ素材でできています。
養生シートの大きさ
1ロールの標準的な大きさは幅900mm×長さ100mくらい。
厚さは0.01mmです。
市販のポリ袋の暑さは0.01mm~0.1mmなので、一番薄いポリ袋と同じくらいですね。
養生シートにはシングルとダブルがある
養生シートにはシングルとダブルがあります。
シングルは1枚のシート、ダブルは1枚のシートを折り返して二重になったシートです。
ダブルは広げると幅が1800mmになります。
この我が家で使っている養生シートはダブルです。
養生シートの使い方
介護で使う場合はあらかじめ使いそうな長さに切っておいて、必要な時にサッと広げて使うといいでしょう。
90×90センチの正方形に切ってみました。(正確に切る必要はないです)
うちではこのサイズをよく使います。
たたむと結構小さくなるので、何枚か作って用意しておく。
車椅子の座面と背もたれの下の方を養生してみました。
先ほどの90×90サイズ1枚でこのくらいカバーできます。
お尻が便で汚れてシャワー浴をしたい時は、こうやって車椅子を養生してから乗せています。
実際に使うときはガムテープで車椅子に貼り付けてくださいね。
6か所ほど貼りつければズレないです。
ベッドでの陰洗や摘便、嘔吐物の処理をするときに敷いても良いですよ!
養生シートのサイズと価格
養生シートの大きさはあまりバリエーションがなく、
幅900mm×長さが100m(ダブル)が一般的です。
ホームセンターの価格は、800円~1200円程度。
ランニングコストは1メートル、8円~10円です!
インターネットでも売っていますが、ホームセンターの方が安いことが多いです。
ちなみにアマゾンで「JAPPY 養生ポリエチレンシート JYS-900W」という商品が1,067円で売っていました。
養生シートが売っている場所
養生シートは塗装の関連商品なので、ホームセンターのペンキ売り場辺りに売っています。
見当たらなかったら店員さんに聞いてみてください。
長さが900mmとちょっと長いので、もし荷物が増えるのが嫌ならネットで買うのもありです。
マスカーテープ
マスカーテープ、コロナマスカー、布マスカーなど様々な呼び名がありますが、このページではマスカーテープと呼びます。
マスカーテープは先ほどの養生シートのフチにガムテープがくっつた商品です。
緑のところがガムテープのようになっていて、貼りつけることができます。
マスカーテープの使い方
試しに床に貼ってみます。
まず必要な長さを張り付けて、
切ります。 切るときはハサミで大丈夫ですよ。
養生シート部分は折りたたまれているので、引っ張りだします。
このマスカーテープは1100mmあるので、画面におさまりきらなくてごめんなさい。
もし長ければ必要な長さに切っても良いですよ。
マスカーテープは静電気で対象物に貼りつくようになっています。
マスカーテープを便座に貼ってみる
こんな使い方をする人が僕以外に居るのかわかりませんが、便座に貼ってみます。
曲線なので難しいですが・・・多少ヨレヨレしてても大丈夫です。
ぐるっと一周貼れました。
最後は10センチほど重なるように貼ると良いですよ。
シート部分を引っ張りだしてみます。
裏から見るとこんな感じ。
長かったら切っても良いですよ。
切る場合は縛ってから切ると切りやすいく、捨てやすいです。
マスカーテープはシングルなので、小さい穴が開くと困るような場所には使わない方がいいでしょう。
マスカーテープのサイズ
マスカーテープは幅300mm~3000mmまで複数いくつかのサイズが用意されています。
具体的には、幅300mm、550mm、750mm、1100mm、1800mm、2100mm、2800mm、3000mmといったラインナップになっています。
長さは25mが一般的ですが12.5mの商品もあります。
僕が良く使っているのが幅500mmと1100mm。
長い分には切ったり、巻き込んだりできますので、迷ったら長いのを買えば良いと思います。
マスカーテープの価格
300mm×25m 148円(1m 6円)
550mm×25m 146円(1m 6円)
1100mm×25m 251円(1m 10円)
1800mm×25m 462円(1m 18円)
2100mm×25m 638円(1m 26円)
(小数点以下四捨五入)
価格はアマゾンの「アイリスオーヤマ 養生 マスカー 布テープ」より引用
2021年 7月8日現在
1m当たりを計算してみると1100mmが一番割安なんですね。
まとめ
養生シートとマスカーテープについて紹介してみましたが、いかがだったでしょうか?
こういったアイテムは今すぐ使わなくても、必要な時に思い出して貰えたらと記事にしてみました。
ポリ袋と同じ材質なので、水分が染み出ることもないですし、匂いも通しにくいのが良いです。
介護以外では、養生シートで机を覆ってその上で塗り絵をしたり、ちょっとした温室を作ったりと、生活のあらゆる場面で使えるので一家に1ロールあると便利ですよ。