本体価格2,500円のATOM Camを試しに買ってみたら、予想以上に高性能だったのでレビューしてみます。
我が家では玄関の監視と介護目的に使っていますが十分すぎる性能です!
使い始めるまでの設定も簡単なので、ちょっとメカが苦手な人でも使えると思います。
- 子供や高齢者、ペットの見守り
- 外出先からもカメラの映像が見れる
- フルHD高画質の映像が見れる
- 動く物体に反応して自動録画してくれる
- SDカードを入れれば一日中録画できる
- 高感度カメラで夜でも明るく映る
- 赤外線ナイトビジョンで真っ暗闇でも使える
- USB電源なのでモバイルバッテリーでも動く(未確認)
使ってみた感想
綺麗な映像と画角の広さに驚いた
実際のカメラの映像です。 試しに玄関に置いてみたのですが、なかなか鮮明に映っています。
この機種は画角が130度なので部屋の角に1台設置するだけで部屋中を見渡せます。
(画角とはカメラで撮影できる範囲のことです)
画角が広いので屋外に向けて設置しても楽しいです。
ズームはデジタル8倍ズームが付いています。
介護の用途ではあまり使うことはないかもしれませんが、
要介護者が何かいじってるときに、手元を確認できるかもしれません。
街灯の明かりで十分、高感度CMOS恐るべし!
玄関に設置しているのですが、夜間は街灯の明かりだけで綺麗に撮影することができます。
メーカーでは高感度CMOSによるカラーナイトビジョンと謳っていますが、予想以上に明るいです。
夜間の撮影はナイトビジョンを使ってもいいのですが、ナイトビジョンは白黒映像になってしまうため、可能ならカラーナイトビジョンで運用したいところです。(アプリから切換え可能)
夜間の見守りもできるナイトビジョン
我が家では介護部屋に設置して夜中の室内の様子を見ていますが、このときはナイトビジョンが活躍してくれます。
ナイトビジョン時は白黒映像ですがフルHD画像なので、要介護者の様子がよくわかって助かります。
寝息で掛布団が膨らんだり萎んだりするところまでわかります。
外出先からも映像が見れる
カメラが常にインターネットに接続されているので、外出中に家の中の様子を見ることができます。
遠く離れて暮らしている兄弟や子供達が、家の中の様子を見るということもできます。
ただしデータ量が多いので、スマホのパケット代だけは気を付けてくださいね。
データ通信量を見るとHD画質で1分間に4~8MBということなので、1時間で480MB(0.48GB)のデータ量となってしまいます。
Wi-Fi以外から利用する場合は短時間にしておいた方が良いでしょう。
動体検出はエリア指定ができて良い
カメラに写っている全範囲の動体検出をするのではなく、画面内の一部にだけ動体検出エリアを設けることができます。(全範囲の動体検出もできます)
これによって家の前の道路を通る人は検出せず、玄関の前に来た人だけ動体検出するように設定しています。
複数のユーザーで同じカメラを見るための設定がめんどくさい
これはちょっと良くない所なのですが、複数のアカウントから同じカメラの映像を見るためには、デバイスの共有をする必要があります。
この設定がややこしいため、つまづく人が居ると思います。
詳しい設定方法はページの下の方にある『1つのカメラを複数のユーザーで見るためには』にまとめておきました。
結局首振りは必要ない
首振り機能とは、アプリ側の操作でカメラの向きを変えることができる機能です。
ATOM Camは首振り機能がないタイプのカメラです。
その分、価格を下げれているのだと思います。
↑こちらの商品のようなタイプが首振り機能のあるタイプになります。
今までネットワークカメラを数台購入し利用してみましたが、
画角が広ければ首振りは必要ないという結論に至りました。
もちろん用途にもよりますが1台で左右を見渡すよりも、2台設置してアプリ側でカメラを切り替える、もしくはマルチビューで見た方が使い勝手が良いのです。
また、首振り機能があることでアプリ側の操作や設定が複雑になるのも欠点です。
(画面をタップしただけで動いてしまったりと)
購入してすぐは首振り機能も楽しいのですが、毎日使っているとほとんど使わなくなります。(個人的感想)
付属のケーブルが短い時は
カメラは部屋の高い所に設置したいけど、コンセントは部屋の低い位置にしかないことが多いと思います。
標準的な天井高は2m20cm~2m40cmなので、天井付近に設置したい場合には付属のUSBケーブル1m80cmだと短いかもしれません。
事前に設置場所までの距離を測って、1m80cmで足りなさそうなら購入しておいた方が良いでしょう。
僕は3mのUSBケーブルに交換して運用していますが正常に動作しています。
USBケーブルを購入するときに気を付ける点は、ATOMCam本体のmicro USBの挿入口の幅が6.3mmしかなく、コネクターが厚いタイプのUSBケーブルだと入らないことがあります。
上の写真で持っているのはコネクター部分が厚くて入らなかったUSBケーブルです。
Amazonベーシック micro USBケーブルがすんなりと入ったのでリンクを貼っておきます。
USBケーブル側を延長した方が配線的にはすっきりしますが、コンセント側を延長するという方法もあります。
microSDカードを使用するならドラレコ用
本体にmicroSDカードを挿入することで、一日中カメラの映像を録画することができます。
メーカーのサイトによると動作するmicroSDカードは以下のようになっています。
microSDカード(8GB, 16GB, 32GB)FAT32
ATOM Cam 公式サイトより
SD画質:1〜4MB/分, HD画質 4~8MB/分
常にデータを書き込み続けるのでmicroSDカードを購入する際は「ドライブレコーダー用」と書いてあるものが良いでしょう。
32GBのmicroSDカードであれば、HD画質で約66時間録画できることになります。
保存される動画ファイルは1分ごとに切り分けられ、1時間で60個のmp4ファイルが作成されます。
1ファイルは数MB程度なのですが、1日で1440ファイル作成されるため、パソコンにコピーするだけで数十分はかかります。
もし頻繁にバックアップを取りたいのであれば、SDカードは高速なものが良いでしょう。
購入前に知っておいて欲しいこと
動作にはインターネット環境が必要
自宅にインターネット環境があり、ATOM Camが常にwi-fiを経由してインターネットに繋がっていないと映像をみることができません。
オフライン環境では動作しないということになります。
防水ではないため屋内でしか使えない
低価格で非常に良いカメラですが、残念ながら防水ではありません。
屋外に設置する場合は雨が掛からないような工夫をする必要があります。
我が家では屋外の雨のかからないところに設置して使用していますが、今のところ問題なく使えています。
濡れたり結露しなければ屋外でも動作します。(自己責任で)今後、ATOM Cam専用の防水ケースなど開発して頂けると嬉しいです。
現在は防水機能のついたATOM Cam2が発売されています。
メーカーサイトから購入することができますよ!(アマゾンではまだ売ってない)
https://www.atomtech.co.jp/
ATOMCam2が発売されて必要なくなってしまいましたが、防雨カバーを作ってみたのでよかったらこちらの記事も読んでやってください。
アマゾンと公式サイトで価格が違う
アマゾンで¥3,350円(税込み)
公式サイトで ¥ 2,500円(税込み/送料別)
公式サイトの方が安いですが送料が発生しまうので、
1つだけ買うならアマゾンの方がお得です。
複数買うなら公式サイトの方がお安くなりますね。
(2020年7月 現在)
商品説明と設置方法
本体と付属品
- ATOM Cam本体
- 付属品:USBケーブル(1.8m)
- 電源アダプター
- 壁設置用プレート(丸い鉄の板)
- 両面テープ
- 説明書
付属品の壁設置用プレートを壁などに両面テープで貼り付け、本体底部のマグネットで設置することができるようです。
本体下部にはマグネットがついている
脚の底面にマグネットが付いているので、付属品に壁設置用プレート(鉄の板)を利用して本体を壁や天井に設置することができます。
難しい工事がいらないのは確かりますね。
逆さまに設置した場合でもアプリ内から映像の反転ができます。
製造メーカーについて(一応日本のメーカー)
ATOM Camの製造メーカーはアトムテック株式会社という会社です。
わりと新しい会社のようです。
国内メーカーで、アプリやファームウェア(本体内部のソフトウェア)は国内開発のようですが、製品にはMade in Chinaの文字があるので、組み立ては中国なのでしょうね。
ホームページにフォーラムがありユーザーの意見が投稿されていたり、
ツイッターでも情報発信しておりオープンな企業イメージがあります。
アトムテック株式会社のホームページ
https://www.atomtech.co.jp/
本体のセットアップ手順
まず本体を起動します
商品の箱から本体と電源アダプターとUSBケーブルと取り出します。
電源アダプターにUSBケーブルの太い方(USB Type-A)を挿します。
次に本体背面の小さい方の穴にUSBケーブルの細い方(micro USB Type-B)を挿します。
電源アダプターをコンセントに挿します。
これで本体の起動が完了します。
本体はこのまま放置して、アプリの設定をしましょう。
アプリのセットアップ手順
アプリをインストールする
スマートフォンがandroid系であれば、Playストアのアプリを、
iPhone系であれば、app storeのアプリを起動してください。
検索フォームに「atom cam」と検索すれば、「Atomスマートライフ」というアプリが見つかると思いますので、インストールします。
アプリの初期設定をする
起動が完了したら、ユーザー登録をします。
メールアドレスと任意のパスワードを入力し「ログイン/登録」ボタンをタップしてください。
登録したメールアドレス宛に確認コードが届きますので、本文中の確認コードをアプリに入力し、「ログイン/登録」ボタンをタップします。
デバイス(カメラ)を追加する
確認コードが間違っていなければ、ホーム画面へ移動します。
「+新しいデバイス」をタップしてAtom camを追加しましょう。
先に起動しておいたATOM Camが表示されていれば、タップします。
スマートフォンのwi-fi設定が5GHzになっているなら、2.4GHzに変更しておきましょう。
wi-fiルータのSSIDとパスワードを用意してください。
用意ができたら、ATOM Cam本体底部にあるSETUPボタンを 「接続待ちです」と本体から声が聞こえるまで押し続けます。
「Wi-Fi情報を取得するために、ロケーション情報のアクセス権限を許可してください。」という画面がでてきたら、「閉じる」ボタンをタップしてください。
この設定はおそらく無視しても大丈夫です。
先ほど用意しておいた、Wi-FiルータのSSIDとパスワードを入力し、「次へ」ボタンをタップします。
SSIDとパスワードが通ったら、スマートフォンの画面にQRコードが表示されますので、ATOM CamにQRコードを見せて認識させます。
認識後にファームウェアのアップデートの案内があれば、アップデートしておいてください。
以上で、ATOM Camとアプリの設定は完了です。
これでアプリからカメラの映像を見ることができます。
1つのカメラを複数のユーザーで見るためには
使ってみてわかったのですが、セキュリティのためか1つのカメラは1つのアカウントにしか登録できない仕組みになっています。
1つのカメラを複数のユーザーで見るための方法について解説します。
例:
カメラ1号を利用したい、AさんとBさんが居たとします。
1つのカメラは1つのアカウントにしか登録できないため、
Aさんのアカウントでカメラ1号とリンクした後、Bさんのアカウントでカメラ1号とリンクすると、Aさんのアカウントとカメラ1号とのリンクが切れてしまいます。
こういった場合の解決策は2つあります。
[1] Aさんが代表でアカウントを作り、カメラ1号を登録し、Bさんも同じアカウントにログインして映像を見るという方法。
[2] Aさんがカメラ1号を登録し、BさんにはAさんのデバイス共有の設定をして一緒に使うという方法。
ちなみに我が家では、父と僕は別々のアカウントを作り、デバイス共有をする方法で運用しています。
デバイス共有の設定方法
上と同じ例で説明します。
カメラ1号を利用したい、AさんとBさんが居たとします。
AさんもBさんも自分のアカウントを作り、
Aさんのアカウントはすでにカメラを登録し終わっているものとします。
AさんはATOMCamアプリのホーム画面の下部にある「アカウント」という項目をタップします。
次に「共有」という項目をタップします。
画面下の「+共有を追加」をタップしてください。
共有したいカメラを選択し、次へをタップします。
「アカウントを入力してください」のメッセージと共にアカウントを入力するエリアが表示されますので、共有したい相手のアカウントを入力します。
わかりにくいですが、このアカウントとは、Bさんがアカウント作成時に登録したメールアドレスのことです。
画面下の共有をタップすればAさん側の操作は完了です。
あとはBさんのアカウント側で承諾すればデバイスの共有は完了です。
デバイスの共有をした場合でも、親ユーザーと子ユーザーのカメラに対する権限は変わらず、カメラの設定変更や胴体検出の映像も見ることができます。
まとめ
ATOM Camを購入した一番の理由は国内メーカーだったからですが、2,500円のカメラがこれほど良い出来だったことに驚きました。
最初は1台だけ購入して様子をみたのですが、あまりに使いやすく追加で3台購入しちゃいました。
カメラのある生活を一度経験してしまうと、カメラがない生活に戻れないくらい便利です!
この記事がATOM Camの購入を検討している方のお役に立てれば幸いです。