ATOMCamは防水仕様ではないため、屋外での使用は未対応となっております。
本体が防水じゃなくても防水ケースのようなものに入れれば屋外でも使えるのではないかと考えてる人もいると思います。
僕もその一人なのですが、現在(2020年11月)のところATOMCam用の防水カバーは発売されておりません。
それなら自分で作ってみようと思い、防雨カバーを作ってみました。
(「防水」ではなく「防雨」であることは後述します)
このページでは防雨カバーの試作品を作成し、半年ほど屋外で運用して気が付いたことをいくつかまとめてみました。
そうそう、ボディカラーもホワイトしか発売されておらず、そのままだと目立つのでカバーを黒く塗っています。
ATOMCamの設定方法をまとめた記事はこちら↓
カバー装着時の外観
カバー正面はアクリル板なのだけど、ここの塗装が一番苦戦した。
設置時は脚を少し伸ばして、斜め下を向けた状態で運用しております。
脚部の稼働性を確保しながら、後ろ側の板を長くして雨の侵入を防ぐ。
サイドの裾はもう少し伸ばしても良いかも。
USBケーブルが出るだけの隙間が空いている。
「これUSBケーブルじゃないんじゃない?」という突っ込みはなしで。
あと画像中のモザイクはMACアドレスを隠していますのでご了承ください。
防水にしなくてはならない面は3面ある
ATOMCamのボディには水が入りそうな隙間や穴が3か所あります。
1.本体正面のレンズや赤外線受発光機の周り
2.本体背面のUSBやMicroUSBのソケット面
3.SDカードや脚部が付いている本体底面
この内、今回制作したカバーで雨水の侵入を防ぐのは本体正面と背面です。
底面に関しては開けたままにしています。
理由としては、脚部の可動性を生かしたかったのと、本体の放熱のためです。
どのネットワークカメラでもそうですが、ボディがそれなりに発熱します。
ボディ背面と底面はパンチング仕様になっており、放熱とスピーカーの音を出すための構造となっていると思われますので、ここは塞がないでおきます。
それゆえに上からの水しか防ぐことができず「防水」ではなく「防雨」カバーと呼んでいます。
ナイトビジョンとの相性が悪い
カバーを装着し、実際に運用してみてわかったことなのですが、
ナイトビジョン使用時に赤外線がフロントのアクリル板に反射して、ハレーション気味になってしまうことがわかりました。
カバーを装着した時はナイトビジョンではなく、通常モードで運用した方が良さそうです。
幸い、ATOMCAMのCMOSセンサーは夜間でも凄く明るく映るため、家の前に街灯がある我が家の場合は運用上問題がありませんでした。
これは余談ですが、本当にATOMCAMのCMOSセンサーは好感度なんです。
玄関のカメラの映像を見て「あ、まだ外は明るいのか」と玄関を出たら、すでに暗くなっていたなんてこともあるくらい。
また、ナイトビジョンモードでは映像が白黒になってしまいますが、通常モードでは色がある程度乗りますので、夜間でも家の前のを通る人の服の色なども判別できて助かります。
これだけ高感度なのに、屋外使用はサポート外というのは非常にもったいないです。
是非とも公式さんには、屋外でも使えるように防水ケースを開発して頂きたい。
今後発売される連動用ドングルは付かない
公式のアトムテックさんではATOM Sensorという、ドアの開閉やモーションセンサーとATOMCAMを連動させるパーツ(ドングル)の販売に向けて動いておられます。
https://greenfunding.jp/lab/projects/4083
このパーツは本体背面のUSBスロットを使用しますので、今回作成したカバーと物理的に干渉してしまいますので、ドングルは装着できなくなります。
まとめ
実験環境ですが、軒下で運用しているため、ときどき雨風がかかる場所で実験しました。
半年近く運用して夏の暑さにも耐えて、今のところ問題なく使えています。
ただ、耐候性ということを考えると、アクリルでの制作を考えた方がいいでしょう。
この試作品は正面のアクリル以外はスチロール樹脂でできています。
金属で作れれば一番いいのですが、電波が飛ばなくなってしまうので、樹脂という選択肢が一番ベターかと思います。
この防雨カバーの記事は書かないつもりだったのですが、僕のブログを見に来てくださる方で、検索エンジンから「防水ケース」と検索して見に来てくれる人が多かったので記事にしてみました。
もし需要があれば作り方も公開していと思います。