在宅介護で必要なものをまとめてみました

アイキャッチ 自宅で介護のアイテムリスト
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介護が始まったときは何を用意したらいいのか分からず、誰か遠足の持ち物リストみたいなものを作って渡してくれたらいいのになってずっと思っていました。
一般の人にとって介護は未知の世界で、何が必要かわからず戸惑ってしまうと思います。
我が家の介護もいまだに戸惑いの連続ですが、それでも10年間介護をやってみて、これはあった方が良いなという商品がいくつかあります。
このページではそんな商品を画像付きでリストアップしてみました。

介護で必要になるものは、要介護者に状態によって変わってきますので、今すぐここにあるものを揃える必要はありませんが、いつか「あのブログに書いてあったアレを使えばいいじゃん!」と思い出して頂ければ嬉しいです。

このページの画像は主にアマゾンから引用しています。
画像をクリックすることでアマゾンのサイトにジャンプしますが、購入に関してはご自身の判断でお願い致します。
また、商品の画像の中には僕が使っていないものも含まれています。

目次

食事介助

エプロン

撥水加工(防水)の介護用エプロンです。
食べこぼしが多くなってくると、服を汚してしまいますので、こういった撥水性のあるエプロンをして食事をします。
うちのおばあちゃんも毎食使っています。

握力が弱ってくると箸を使うのも難しくなります。
こういった開閉の補助をしてくれる箸もあります。

スプーン

ご自身で食事ができるうちはなるべく自力でスプーンやフォークをもって食べて貰いたいものです。
こんな風に握りの大きなスプーンやフォークもあります。

食器

介護食用の食器です。 落としても割れにくい物や、滑りにくく持ちやすい工夫がされたものがあります。
我が家では買ってみたけど使っていません。
普通の食器の方が、おばあちゃんの気分が上がるので食べてくれます。
もし普通の食器を買うのであれば、小鉢のような小さくて深いものが良いと思います。

調理器具

ハンディブレンダー

介護食の中でもミキサー食を作るなら必須と言っても良いのがハンディブレンダー。
サッと出してサッとミキサーにかけられるので凄く便利です。
フードプロセッサーはあまり出番がありません。

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包丁と砥石

みじん切りや、極刻み食を作るようになると、包丁を酷使するようになってすぐに切れなくなってしまいます。
凄く良い包丁を使うよりも、ペティナイフを小まめに手入れした方が効率が良いので、
ペティナイフをよく使っています。 食洗器にも入りますし。
研ぎの頻度は2~3週間に1回程度です。
砥石は#1000か#2000がおすすめですよ。

裏ごし

ミキサー食では裏ごし頻度が増えます。 カボチャなんかを大量に裏ごしして冷凍したい時は大きめの裏ごし器で裏ごししています。
一食分をちゃちゃっと裏ごししたい場合は、小さいザルが便利です。
このザルは使っているワイヤーが太いので、裏ごししても形が崩れにくいです。
底に凹凸があるので、少し引っかかりますが、僕は殆どこのザルで裏ごししています。ハンディブレンダーにかけたトマトの皮だけ取り除いたり、豆を裏ごして皮だけとったりできて便利です。
茶こしでもいいのですが、強度が弱いのと網が細かいので用途を選びます。

計量スプーン

計量スプーンはおそらくどのご家庭にもあると思いますが、介護食では小さじ1/2が付いたタイプがおすすめです。
介護食を一食分だけ作るときに小さじ半分もよく使います。

ココット

ハンディブレンダーで少量の食材を攪拌したい時にココットがとっても便利。
ブレンダーのカップのサイズと、ココットの内径を調べて買ってみてください。
卵の攪拌や、トマトジュース、お浸しをミキサーにかけたりと便利なんです。
↓ココットで卵を攪拌している写真があります。

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ジップロック

食事を作って冷凍保存することがあるので、ジップロックのフリーザーバッグはよく使います。
特にMサイズはよく使うので沢山入っているのを買っています。
冷凍したおかずなどをポキッと折って使うのに便利です。

冷凍コンテナ

お粥を冷凍するなら、冷凍タッパーがおすすめです。
こちらの商品は冷凍して、そのまま電子レンジに入れられる商品です。
注意点は中身を一杯まで入れると冷凍した時の膨張でタッパーが割れますので、少し少な目に入れて冷凍するといいですよ。
おかずなどを小分けにして冷凍するなら、小分け用のコンテナも便利ですよ。
離乳食なんかではよく使われています。

介護食品

カロリーメイト

いろんな人におすすめしているカロリーメイトゼリー。 凄く便利!
1袋(215g)200kcalとれるので、食が細くなってくると非常に助かる商品。
毎月定期便で箱買いしてます。
カロリーだけじゃなく、ビタミンやミネラルなども含まれていて、ある程度栄養のバランスを補ってくれるのもありがたい。
ゼリー状なので嚥下障害があっても飲みやすいですし、アルミパウチですので食べきらずに保存できるので使い勝手も良いんですよ。
我が家ではお皿にあけてスプーンで食べています。 誤嚥対策です。
寒い日には少しだけレンジで温めて食べると温まりますよ!
(あまり温めると水っぽくなります)

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OS-1

水分の摂取量が少なくなってくると、飲む点滴と呼ばれているOS-1がとても重宝します。 熱中症や脱水症対策に用意しておきたいです。
塩分が多いので持病のある方が常用する場合はお医者さんの指示の受けてください。
ネットで買うと配送してくれるので助かります。
こちらも毎月定期便で箱買いしてます。

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トロミ剤

嚥下の障害がでてくるとお世話になるトロミ剤。
いろんなメーカーから発売されていて、商品によってトロミの付き方が微妙に違います。
我が家ではキューピーのトロミファインを使っていますが、色んな商品を試してみるといいですよ。

ゲル化剤

ミキサー粥のべた付きを抑える食べやすくするための商品です。
お粥をミキサーにかけると、溶けたお餅のようになるのでそのままだと食べづらいのですが、このゲル化剤を使うことでお粥がプルプルのゼリーになります!

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プロテイン

ミキサー食になるとお肉を食べるのが大変になってきますので、プロテイデでタンパク質を補っています。
このプロテインはほとんど匂いも味もないので、いろんな食品に混ぜて使うことができます。
若い人向けのプロテイン(サバスとか)は風味が付いていて食品に混ぜにくいので、こちらの商品が良いと思います。

MCTオイル

MCTオイルはご存じない方も多いかも知れませんが、一言で言えば体に優しい油です。
食が細くなった高齢者の栄養補助に使います。
この油は沸点が低いので加熱調理には利用できないのですが、食品にかけたり混ぜたりして摂取します。
我が家では毎日摂取しているMCTオイル。

日清オイリオのMCTオイルのページへのリンクと、僕の書いたMCTオイルのページへのリンクも貼っておきます。

【日清オイリオ MCTオイル】
https://www.nisshin-oillio.com/mct/beautiful/

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排泄介助

リハビリパンツ

水分の吸収力がある紙製のパンツです。
紙おむつとの違いは、前開きではなく、パンツのように履くタイプであるため、
自力で立って居られて、脱いだり履いたりできる人であれば、リハビリパンツを利用します。
我が家では白十字(サルバ)製品をよく使っています。

紙おむつ

寝たきり方向けの吸水性のあるおむつです。
介護用紙おむつの場合、1回の排尿量を150mlと想定していますので、「おしっこ4回用」であれば、150ml×4で600ml吸収できるということになります。
我が家では今のところリハパンしか使っていないので、紙おむつについてはレビューできませんが、ご自身で色々使ってみるのが良いと思います。

パット

リハビリパンツや紙おむつの中に入れて(重ねて)使う補助用給水パットです。
使い方はリハビリパンツにパットを重ねて装着しておき、おしっこが出たときはパットだけ交換する。 おしっこがリハビリパンツまで回っていなければ、パットの交換のみで済むというわけです。
パットはリハビリパンツや紙おむつとセットで使いますが、同じメーカーの商品を使うことで本来の性能を発揮します。
パットにはリハビリパンツ用と紙おむつ用、男性用と女性用があります。
購入するときは気を付けてください。

防水シーツ

ベッドの上に敷く防水用のシーツです。 寝ている間の尿失禁に備えて、布団やマットレスの上に敷いておきます。
防水シーツがあることで、敷布団を尿による汚染から守り、着衣の交換で済みます。
寝具の洗浄や乾燥は、介護をする側にとってものすごい負担になります。
着衣は濡れても仕方ないですが、寝具だけは守りたいので、こういった商品を利用してください。

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ビニール手袋

トイレ介助するときに、ビニール手袋があると精神的にも強気で介助できます。
うちでは毎回これを使っています。
この商品は「おむつとりかえ手袋」という商品名でサルバが販売しているものですが、ホームセンターに売ってるビニール手袋で大丈夫。
色々つかってみましたが、サルバのこの商品は結構おすすめです。

ポリ袋

我が家では使用済みのおむつやパッドは毎回ポリ袋に入れて捨てています。
1日4回トイレ介助があれば、4枚使います。
こうすることで、家の中にこもるおしっこや便臭を大幅に軽減することができます。
ランニングコストですが、1枚1円くらいですので、1日4枚使った場合、1年(365日)で1460円となります。

洗浄用ボトル

おむつの中に便が出ていたりすると、お尻や陰部を洗浄する必要があります。
そのときに便利なのが陰洗ボトルです。
もし洗浄ボトルがない場合は、ペットボトルとキャップに穴をあけたものを自作することで代用ができます。

ペットボトルシャワーノズル

こちらもお尻を洗う道具なのですが、トイレに行ける方が使う商品です。
トイレまでいって、お尻を洗いたい時にペットボトルシャワーが便利です。
お風呂でシャワー浴ができればいいのですが、なかなかお風呂まで行くのも大変なので、トイレで洗っちゃうための小道具です。
使用するペットボトルですが、ボトルが四角柱だとへこまないので、ボトル本体が円柱状の方がいいですよ。

お尻用石鹸

陰部の洗浄はおしっこだけならお湯だけでも良いのですが、便が回ったり汚れが多いときは石鹸をつかうと良いです。
粘膜は洗い過ぎるとバリアが取れてしまうらしく、優しく洗える専用の石鹸がありますので、用意しておくと良いと思います。
我が家では陰洗ボトルに入れてお湯で希釈するタイプの洗剤「サルバ ケア楽 おしり洗浄液」を使っていますが、介護の現場では「泡がやさしい おしり洗い」をよく使っているようです。
ワンプッシュで泡が出るタイプなので、片手で石鹸がとれるので凄くいいんですよ。
陰部周りは病気になりやすいため、丁寧なケアが必要です。

それと下痢が続くと肛門が荒れますので、そういったときは肛門に少しワセリンを塗っておくと、保護になっていいですよ。

体を洗う

お風呂椅子

施設でお風呂に入れて貰った方が安全なのですが、便失禁などでシャワー浴をしなくてはならない時もあるかと思います。
通常のお風呂用の椅子は背もたれも肘あてもないため、麻痺や筋力が弱ってきた方には専用のお風呂椅子があった方がいいでしょう。

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うちのおばあちゃんは認知症になってから、顔が濡れるということを嫌がるようになりました。 そこで用意したのがこのシャンプーハットなのですが、これを使い始めてすぐに2回目の脳梗塞になったため、あまり使うことはなかったのですが、顔が濡れるのが嫌な方は是非。

保湿クリーム

高齢者は肌が乾燥しやすいので、お風呂上りや清拭後は身体に保湿クリームを塗っています。
特に足はかさつきやすいため念入りに。
ニベアの青缶はとっても便利なので、匂いが嫌いでなければ用意しておくといいですよ。
褥瘡になりやすいところには常に塗って保湿しておくと、褥瘡予防になります。
もし褥瘡や傷口があるなら、そこにはニベアは使えません。
ワセリンに切り替えてくださいね。
あとお医者さんに診て貰ってください。

足湯バケツ

体調の関係で、お風呂に入れないことが多くなると清拭がメインになってきますが、そんな中でも、この足湯バケツがあれば、足湯だけは可能です。
ベッドサイドに座っていられればいいのですが、しっかり対策をとればベッド上でも足湯が可能です。 足浴というそうです。

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衣類・寝具

施設に行く場合、名前を書くように指示があるかもしれません。

服は本当に悩みますよね。 高齢者向けの服ってどうしてあんなに探すのが大変なのだろう。
さらに麻痺があるとゆったりなサイズが着せやすくていいのですが、デパートに行ってみてもなかなか高齢者向けの服がなくて苦労しました。

高齢者向けの服をお探しであれば、「七福」というオンラインショップがおすすめです。
おじいちゃん、おばあちゃん向けの服や介護関係の商品を扱ったお店で、「こういうの探してたんだよ~!」って商品が沢山あって助かっています。

↓リンク貼っておきますね。
【七福】
https://www.sichifukusato.co.jp/

パジャマ (介護用

介護が始まるとパジャマでいる時間が長くなるのと、要介護者も握力が弱くなったり指が思うように動かないなどの何かしらの障害があったりします。
そうなると介護用のパジャマの方が良いかも知れません。
介護用パジャマといっても、前が大きめのボタンやマジックテープなどで留められるものから、おむつを脱がせるのが簡単なように、ズボンが前後で分かれているものまであります。
始まった段階では、ボタン大き目くらいで良いと思いますが、寝たきりになってリハビリパンツからオムツになったら、ズボンが前後に分かれているタイプがいいかも知れません。

下着 (介護用)

介護用の下着は前開きのものになります。
片麻痺があったり、寝たきりの要介護者の着替えには前開きの下着が重宝します。
おばあちゃんの行っていた施設では、前開きのシャツが良いということで用意しました。

靴下

高齢者はとにかく足が冷えます。 靴下は厚くて長さがあり、それでいて締め付け過ぎず、滑らないものがいいんですよね。(そんなもんあるかい!)
本当に靴下探しには苦労するんですよ。
また蒸れると水虫の温床になりますから靴下選びは非常に気を使います。

これらの条件に近いものは、七福さんにはあったりします。↓
七福さんは絶妙なラインナップで、いつもありがとうございます!
【七福】
https://www.sichifukusato.co.jp/

ひざ掛け

本当に重宝するひざ掛け。 通所で施設を利用するときは車椅子がメインなのですが、ひざ掛けが手放せません。 完全に在宅になったいまっでも、食事中やトイレ中、掛け布団の上にかけたりとよく利用しています。

膝に掛けるだけなら、70×100くらいで大丈夫です。
送迎の際に肩まで掛けたいならもう少し大きい方が良いかな。

電気敷毛布

うちのおばあちゃんは寒がりで、特に足が冷えるため、ほぼ通年電気敷毛布がスタンバイされています。 体の冷えはメンタルにも影響しますし、逆にメンタルの状態が体の冷えにも影響します。 特に足元を重点的に温めるように使っています。
車椅子をよく利用されるかたも足が冷えるので、施設から帰ってきたら念入りに足を温めるようにしています。

クッション

自分で姿勢を維持できるうちは必要ないですが、座っているのが困難になってくるとクッションをあちこちにかって姿勢を保持する必要があります。
床ずれ対策にも利用できます。 我が家は常に5個くらい用意して、必要な場所に挟んだりしています。
低反発クッションは身体に合わせて潰れてしまうので、普通のふわふわしたクッションの方が良いと思います。
介護用品でもあるので、ケアマネに相談してみるのも良いと思います。

部屋・家具

エアコン

春と秋以外はずっと点けっぱなしのエアコン。 特に夏はクーラーがないと命に関わってしまいます。 訪問看護さんの話では、エアコンがないお宅が結構あるとのことですが、エアコンは必需品です。
近年ではエアコンをネットに接続して、遠隔で温度設定などができます。
遠距離介護をされている方など、こういったツールを利用してみると良いかも知れません。

パナソニック 【エオリア アプリ】
https://panasonic.jp/aircon/app/setup.html

ダイキン 【スマートアプリでルームエアコンを操作】
https://www.daikinaircon.com/app/roomaircon/index.html

エアコンは設置に専門の工事が必要となりますので、家電量販店で購入してください。
その際にネットでエアコンの操作ができるようにして貰えるようにお願いするのが良いと思います。

温度計

エアコンと同じくらい重要なアイテムです。 高齢になると体が暑いと感じにくくなるので、室温が25~28℃以上になったらクーラーをつけるなど、予め決めておくと良いでしょう。
夏になると高齢者が熱中症になったというニュースを見聞きしますが、自宅にエアコンがあるにも関わらずエアコンもつけずに熱中症になるケースが多いのです。
そうならないためにも部屋に一つ用意しておきたいです。

加湿器

冬は乾燥する季節ですが、暖房を使うとさらに湿度が下がってしまいます。
気が付くと湿度が20%くらいにまで下がっていることがありますので、加湿器をつかって湿度を40~50%に保ってください。
鼻や喉が適度に潤っていることで、風邪をひくリスクを下げることができます。
高齢者にとって風邪は命に関わる大病です。
うちで加湿機能付きの空気清浄機を使っています。

空気清浄機

空気清浄機は必須アイテムというわけではないんですが、介護をしていると色々と匂いが伴うので、そういった意味でも空気清浄機はあると便利です。
また、加湿機能付きの空気清浄機なら一石二鳥です!

便利グッズ

見守りカメラ

スマホでカメラの映像を見れる見守りカメラは、介護をする上でとても便利です。
我が家ではもう7年くらい使っていますが、カメラがあるとないとでは大違いです。
おばあちゃんの状態を良い距離を保ちながら確認できるため、興奮して夜寝ないときも別室から見守れたり、危ない行動も事前に察知できます。
今ではそんなに動くことはないのですが、頭や手の動きから食事のタイミングや食べられそうなご飯の量、テレビを見せるタイミングを知ることができます。
この商品(ATOMcam)は屋外からも見れるので、離れて暮らすご家族や、外出先からも確認できて便利ですよ。
ある程度知識がないと導入するのが難しいのが難点なのですが、どなたかお詳しい方に使えるように相談してみると良いと思います。
(ここでは見守りカメラと呼んでいますが、一般的にはWEBカメラという商品になります)

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見守りセンサー

人物の動きを感知してチャイムで知らせてくれるセンサー。
人感センサーの他にドアの開閉に合わせてチャイムが鳴るタイプもあります。
我が家ではベッドの下に人感センサーをつけて、ベッドから足が出た(端座位なった)タイミングで別室の受信機から音が鳴り知らせてくれます。
そのタイミングで駆け付ければ、転倒リスクを低減できますし、センサーがあることで介護者も安心して眠ることができます。(夜中にセンサーの音がなるとビクッって起きますが)
送信機と受信機が共にAC電源のがいいのですが、電池で動くタイプのものがほとんどです。 電池切れが怖いので、こまめに電池交換してくださいね。
我が家では改造してAC電源で動くように改造して使っています。

体温計

どのお宅にもあるものだと思っていましたが、訪問看護さんの言うには体温計がないお宅もちらほらあると聞きました。
体温計は必須アイテムです。 高価なものじゃなくていいので、1本は用意しておくと良いと思います。
最近では画面が大きめのも出てきています。

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パルスオキシメーター

指に装着して数秒で、血中の酸素飽和度を測定する機械です。
血中の酸素飽和度を測定することで、十分に体に酸素がいきわたっているか調べることができます。
誤嚥してのどに食べ物が詰まっていたり、脱水や熱中症の初期症状を見逃さないためにも、こういった機器があると便利です。
我が家では体調が悪そうなときはすぐに測定しているので、体温計よりも使っているかも知れません。

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レンタルするもの

介護用品のレンタルについてですが、大型の介護用品はレンタルした方が良いと思います。
理由は2つありまして、1つは介護保険を使ってレンタルした方が買うより安い。
もう1つは要介護者の体の状態の変化に合わせて、ベッドや車椅子を交換できることです。 ベッドや車椅子は故障すると修理が必要となり、その間使えなくなってしまうわけですが、レンタルであれば、代替品との交換が可能なので使えない期間がないというのもメリットです。

介護用ベッド

介護用ベッドはレンタルされる方が多いと思います。
機能によってレンタル料が違いますが、2モーター(昇降と背上げ)以上の場合、購入するよりもレンタルした方が安く上がります。(年数にもよりますが)

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介護用マットレス

ベッドに敷くマットレスですが、硬めのものから床ずれ対策用の軟らかめ、さらにエアマットレスもあります。
段階的に硬さの調節が必要になりますので、レンタルの方が良いと思います。
ほとんどの方がベッドとセットでレンタルすると思います。

車椅子

車椅子は購入しても数年利用すれば元が取れるので、中にはレンタルではなく購入される方もいます。
我が家ではレンタルしています。 レンタルの良い所はメンテナンスは業者さんがやってくれるので、空気圧の調整やゆるみなどを定期的にチェックしてくれる他、もし故障した場合は即日代替品との交換になります。
ちなみにうちのおばあちゃんは10年間で3台車椅子を乗り換えています。

おわりに

最後まで読んで頂きありがとうございます。
これはあった方が良いなという商品をリストアップしてみましたが、かなり長文になってしまい、読んで頂くのも大変だったのではないでしょうか。
長年こういったリストを作りたいと思っていたので、今回まとめることができて僕も嬉しく思っています。
他にもおすすめしたい商品はあるのですが、長くなりすぎてしまうので、様子を見ながら足したり引いたりしていきたいと思います。
この記事が在宅介護を頑張っている方のお役に立てれば嬉しいです。

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この記事を書いた人

1982年生まれ。 おばあちゃんに可愛がられて育つ。
脳梗塞で介護度5になってしまったおばあちゃんの介護を通して、感じたことを発信しています。

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